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読んで遊んで沈んだ記憶

主に日記です。

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たまこまーけっと 最終回 今年もまた暮れてった (アニメ)



なくしたかと思われたメダルをたまこに差し出したのは、デラの国の王子・メチャだった。
心優しい王子の登場に、すっかり盛り上がってしまう商店街の人達。どの店も臨時休業になる。しかしその光景を見たたまこはある出来事を思い出し、ひどく動揺してしまう。

年は変わっていくけれど、ちっとも変わらぬものもある。それは夜目には見えないが、心で見れば見えるもの


とうとう最終回。
たまこは王子様のお妃様として異国に行くことを拒む。
これは、この作品の最初から、たまこが商店街そのものを擬人化した存在として描かれていたことから考えれば、予想通りの結末ではあるのだけど、あまりにも意外性がなく、盛り上がりに欠けたまま締めくくられたので、拍子抜けをしてしまった。だが、その「やっぱり」と思いながらも、ちょっぴり胸を撫で下ろす感覚を、「視聴者」という外からの視点を強く意識しながら、あえて狙ってやっているのが『たまこまーけっと』の安定した面白さともいえる。

たまこは王子様と結ばれることはなかったが、我々は真の王子様がもち蔵であることを、彼の本名が大路もち蔵で、彼の家が経営する店の名前が「ROCECAKE Oh!ZEE」というメタ情報から知っている。

もち蔵がたまこに想いを寄せているのは散々描写されてきたので誰の目にも明らかだが、当のたまこ本人にまるっきり関心がなく、結果としてもち蔵の一人相撲が続き、色々な人の思惑が絡む中、ただ一人、変わらずに天真爛漫でい続けるたまこという存在による安心感がこの作品の妙であり、『たまこまーけっと』という作品の魅力なのだろう。

しかし、作品からあからさまに発せられるメタ情報や、やたら思わせぶりなタイトルと次回予告を受け取ってきた身としては、制作サイドとしてはもっと描き込みたかったのではないか、他に伝えたいことがあったのではないかと穿った見方をしてしまうのである。
全体を通して、ほのぼのとした良い雰囲気であった一方で、とても淡白で、一度描いたものを消しゴムで無理に消したような不自然さ、ぼんやりしたものがあったと思う。そして、その点でアニメファンとしての視聴者である自分が責められているような感じがして、見ていて、もやもやさせられる作品だった。

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無題

たまこますんなり終わってしまいましたね。
同じく物足りなさがありますけど楽しめました。

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