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読んで遊んで沈んだ記憶

主に日記です。

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実況パワフルプロ野球2012決定版 (ゲーム PS3)

実況パワフルプロ野球2012決定版実況パワフルプロ野球2012決定版

2004年度版のパワプロ11決定版以来のプレイとなったパワプロ2012。
選手(プレイヤー)個々に固有の顔グラフィックが表現されているところなど、PS2からPS3にハードが変わったことを強く感じさせる進化されたグラフィックにちょっとした衝撃を受けた。

ゲームとしては、統一球が採用された日本のプロ野球事情をリアルに反映しすぎた結果か、よほど綺麗に芯で捉えないとほとんど飛距離が出ないのが開幕版の手応えだったが、決定版では修正されたとのことで、確かに、開幕版に比べれば、下手の素人プレイでも前に飛ばしやすくなっているとは感じた。それでも、かなりの投高打低で、そのあたりにも隔世の感があった。

また、守備時の選手がデフォルメキャラとは思えないほど細かく動いてくれるのだが、そのぶん、もっさり気味になっていて、初めてプレイした時は、ややテンポの悪さを感じた。しかし、プレイしていくうちに、このゲームはそれを逆手に利用することで、選手個々の守備能力の差をわかりやすく表現するシステムになっているのだと気づいた。
スローボールが廃止されて、ストレートと全力ストレートの概念が導入されているところにも工夫が見られて、良かった。久しぶりにやるからこそ、マイナーチェンジの繰り返しで積み重ねられてきた改良とギミックが、大きな感動として味わえるのかもしれない。

マイライフは最大20年までプレイ可能。つまらなくはないのだが、イベントが少なく、基本的に、「食事」をして試合に出場することの繰り返しだけで、作業感を強く意識してしまう出来になっていたのは残念だった。

サクセスモードは、猪狩守と早川あおいの世代が活躍する大学編で、パワフル大学、満通万教育大学、西強大学の3つの大学を選んでプレイすることができる。システムはそれぞれに特色を出すためにクセが出てくるのは仕方ないとはいえ、シナリオも変化球的な勿体ぶった作りになっていて、キャラの魅力をうまく活かしきれていない、盛り上がりの弱い点が惜しかった。

なお、決定版ではパワフルナインというWBCをモチーフにした世界大会に挑戦するモードがあるのだが、とってつけたような、ただのトーナメントモードだった。イベントがまるでなく、適当に練習メニューを選んで試合をしていくだけで、一回やれば十分と思ってしまった。ただ、試合時のBGMは熱くて格好よくて盛り上がったので、そこはペナントとかに流用して、自分なりにアレンジできたらよかったのにとは思った。

デフォルトのチームでは巨人が圧倒的に強く、選手の高齢化のためか、中日が成績低迷に悩まされていた。パ・リーグではオリックスが開幕版では強めだったが、決定版では、能力見直しもあってか、若干、勢いがなくなった。



現実のWBC2013では、日本は悔しい結果で終わったので、パワフルナインで実際のWBC日本代表のメンバーで構成して優勝してみました。パワプロでの能力(DEDCBA)を考えると、井端が5割超えの打率でベストナインのDH部門に選ばれるのは想像できない次元です。自分のパワプロでは、阿部はよく打ってくれたのですが……。

BUNNYBLACK (ゲーム PC)

BUNNYBLACK[アダルト]BUNNYBLACK [アダルト]

クセがあってとっつきにくいながらも、ゲーム性の高いエロゲーを発表し続けているソフトハウスキャラのRPG。

人間の冒険者だった主人公が魔王に敗れ、今度は魔王の手下として人間達と戦うというエロゲーらしいブラックなシナリオが面白い。ただ魔王の手下に甘んじるのではなく、人間たちと時に戦い、時に協力しながら、階級を上げて魔王の座まで駆け上がっていくという立身出世の要素がシステムに組み込まれている点も主人公と世界観への感情移入を促し、熱くなれてとても楽しかった。

序盤の戦力が整っていない時に人間の冒険者や兵士のパーティと遭遇するととても太刀打ちできず、絶望しかないところから徐々に状況を逆転させていくところに、主人公たちの成長を実感できるのが良い。

酒場からクエストを受注し、それをこなしながらストーリーを進めていく3DダンジョンタイプのRPGで、戦闘参加メンバーは最大9人まで、更にリザーブにもキャラを置けるという大規模パーティでのバトルだが、格というコストの制限によって良いメンバーで揃えようとするととてもそんなに連れていけない、そういうやりくりの難しさが最初から最後までプレイヤーを良い意味で悩ませてくれる。

なお、主人公以外の仲間はAIがオートで行動するのだが、このAIがあまり賢くないので回復などの重要なサポート行動は主人公で担うことがスムーズにゲームを進めるコツになっている。

また、操作性が良くなく、UIの出来の悪さがゲームのテンポを非常に落としてしまっているのが残念だった。

しかし、全体的には悪いところ、不自由なところも含めて、やりごたえのあるクラシックなRPGを感じさせる作りであったし、シナリオとシステムが絶妙にマッチしている点が非常に好感触の作品だった。



最終クエスト挑戦時のパーティ。高レベルになるとスキルポイントが余ってきて、かなりぬるくなってきます。スキルが回数制なので、ゲームが進むほどに継戦能力も上がっていき、シビアな序盤のバランスが中盤終盤になると大味で大雑把なものに。唯一、格だけは最後まできつかったです。

フォルト!!S ~新たな恋敵~ (ゲーム PC)

フォルト!!S(サービス)~新たなる恋敵(ライバル)~ 初回版[アダルト]
フォルト!!S(サービス)~新たなる恋敵(ライバル)~ 初回版 [アダルト]

・謎の新ヒロイン 神和住真夜(かみわずみ・まや) 登場!
夏休みが明けた新学期からスタート、転校生の新キャラクター 神和住真夜(かみわずみ・まや)
が登場し物語は新たな局面へ!!

・一部Hイベントのアニメーション化!
フォルト!!Aで好評を博した一部Hイベントのアニメーション化を本作でも導入

・本作へとつながる前作フォルト!!の3Pルートのディレクターズカット版を収録(結構なボリュームあり)
前作未プレイの方、プレイしたけど記憶が曖昧な方でも安心です

(引用 amazon フォルト!!S(サービス)~新たなる恋敵(ライバル)~ 初回版 [アダルト]


フォルト!!のファンディスク。
ストーリーの設定としては前作のメインヒロイン藍と澪の二人両方と結ばれたハーレムルートの続編として作られているが、前作の藍&澪ルートがダイジェストで収録されており、ファンディスクといえど、前作を未プレイでも本作からスムーズに入っていけるような仕様になっている。

テニス部を舞台にしたドタバタ学園青春ラブコメというノリは変わらず、既に主人公が複数の女の子と関係を持っていても特別にイチャイチャした甘い雰囲気になることもなく、つかず離れずの距離感を保ったまま、いい雰囲気なった時にそのまま自然の流れでHになだれ込むという構成になっているのが良かった。

学園祭をテーマにしており、Hシチュエーションはそれに纏わるコスチュームや制服などがメイン。
今作初登場の新キャラクターとして、神和住真夜がいるが、見た目如何にもTony氏の描く清純派美少女なのに性格はちょっと高飛車というギャップが面白かった。ただ、テニス部部長の黎子と結びつきの強いキャラで、シナリオが大きく二つのルート、黎子・真夜のペアと藍・澪のペアに分かれ、それ以外の組み合わせが楽しめなかったのは少し残念。また、真夜の加入によって先生の璃花の存在がかなり薄いものになっている。全体的には、前作が好きなら十分に楽しめる出来。Tony氏の絵が好きなら「こういうのでいいんだよこういうので」という感じで満足出来るのではないだろうか。

J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!7 EURO PLUS (ゲーム PSP)

J.リーグ プロサッカークラブをつくろう! 7 EURO PLUS
J.リーグ プロサッカークラブをつくろう! 7 EURO PLUS

サカつくDSがカードゲームっぽいサカつくの中でも異色の作品になっていたのに対して、こちらは従来のサカつくシリーズの正統進化を遂げたような作りになっている。

EURO PLUSということで、欧州のリーグでクラブ運営することもできる。ただ、あくまでもJリーグがメインで、シナリオイベントや作り込みの面ではJリーグ編が一番豊富で厚みがあった。

本作ではプレイヤー自身は全権監督という立場で、様々なクラブを渡り歩くことが出来るのだが、ビッグクラブの監督就任となると相応の名声や実力が必要になる。名声はクラブ側から提示されるミッションをクリアーすることで上昇させることができ、実力(スキル)は、経験を積むと入手できるポイントを割り振って欲しいスキルを入手することで上げることが出来る。これらの点がユニークで面白いなと思った。
クラブを渡り歩くことが出来るシステムは既に6の時点で採用されていたようだが、監督としての自身を成長させるシステムは本作が初ということのようだ。

選手だけでなく、自身をも育成することが出来、様々な選択肢の中から色々悩みながらスキルを選んでクラブ運営を有利にしていくのがとても楽しかった。もっとも、それも10年から20年ぐらいまでで、ゲームのコツを掴んで、勝ったり負けたりではなく、勝ち続けるのが当たり前の状況になってくると、することがワンパターンのマンネリ化で飽きてくるのは従来のサカつくと同じだと感じた。やりこみとして敵チームがかなり強い高難易度の大会も用意されているが、やはりサカつくはゲーム開始から数年のクラブ運営が軌道に乗って勝ち始めるまでが一番面白い。

携帯ゲーム機らしく、テンポ良く快適にプレイ出来るように設計されていて、UIなどもほとんど不満はない。
実際のプレイでは、定期的な個人への特別練習設定が面倒で、特にプレイスタイルの要素は育成ルートが一本道で決められているだけに間違えないように細かく慎重にチェックしていかないといけないので、それがちょっと個人的には苦痛で、このゲームのテンポを落としてしまっていた。
たまに立ち止まって色々なクラブの情報を見て、欲しいと思った選手にアタックしてみたりするのはとても楽しいのだが……。

冬馬小次郎の探偵FILE2  ~聖黒樺学園殺人事件~ (ゲーム PC)

冬馬小次郎の探偵FILE ~聖黒樺学園殺人事件~冬馬小次郎の探偵FILE ~聖黒樺学園殺人事件~

探偵冬馬小次郎シリーズ第二弾。
今回は学園の七不思議的なオカルトをテーマにしたミステリーになっており、登場キャラも前作に比べると若めで、学校制服が当たり前の世界観になっている。

しかし、シナリオが荒く、ミステリーサスペンスとしてもエロゲーとしてもいまいちだった。
エロゲーというフォーマットで、何か選択肢を選ぶ度にエロシーンがあり、コンパクトにエロが詰め込まれているのは良いのだが、どれもあまりに唐突にエロシーンに入り、主人公の夢か妄想での出来事なんじゃないかと疑ってしまう程だった。

シチュエーション的に、主人公が女性キャラの落ち込んでいるところなどにつけこんで寝取りをする場面もあるのだが、Hの前までの二人のやりとりが完全に省略されているので、盛り上がりに欠け、想像力の刺激が弱すぎで残念だった。
メインヒロイン二人に対しても同じような扱いで、手抜きという印象しか残らなかった。

下級生 (ゲーム SS)

下級生下級生

下級生を知っているか。今から下級生の話をする。下級生というのはエルフというエロゲーメーカーのエロゲーなんだけど、今から話す下級生はエロゲーをセガサターンに移植した、子どもがプレイしても大丈夫な方の下級生だ。でも、このゲームは18歳未満禁止ではないけれど、18歳以上推奨という日本語マジックによるレッテルを貼ることで、ビジュアル的には下着ばっかりの、テキスト的にはセックスが当たり前に存在する、とてもコンシューマーゲームとは思えないようなエロエロゲームになっている。僕は当時、「子ども」だったけど、このゲームに出会った。

僕はセガサターン派だった。それは思春期における反抗期のように任天堂の子ども臭さに対して嫌悪感を抱いたとか、アンチソニー(プレイステーション)だったからとかではない。むしろ、僕はFF7がやりたかったし、闘神伝もやりたかった。その意味では、プレイステーション派だったといえる。
だが、たったひとつ、セガサターンを選択するきっかけになったものがあった。エヴァンゲリオンのゲームがセガサターンで出たのだ。これは大きかった。他にも爆れつハンターなどテレ東系のアニメをゲーム化したものが、セガサターンで出た。
僕はエヴァンゲリオンをきっかけに大きなお友達向けアニメにはまったクチで、当時は何よりもその世界が大事だった。そこから声優を知って、林原めぐみや国府田マリ子のラジオを聴くようになったし、アニメイトにも足を運ぶようになった。

僕はエヴァンゲリオンが大好きだった。エヴァのためにサターンを買っちゃうぐらい好きだった。一番初めの劇場用エヴァ「シト新生」のあまりの中途半端な出来を許せたぐらい好きだった。
それぐらい好きだったから、エヴァンゲリオンのゲームはサターンだけではなく、Windows用にも「鋼鉄のガールフレンド」という名前でゲームが出るという情報を耳目にした僕はパソコンゲーム雑誌も買った。それがコンプティークだった。
僕は鋼鉄のガールフレンドの情報を集めるためだけにコンプティークという雑誌を購読し続けたのだ。コンプティークを知っているだろうか。当時、僕の目から見たコンプティークはコーエーの歴史SLGやルナティックドーンのような硬派なゲームのリプレイ記事や一般向けキャラゲーの特集にエロゲーも当たり前のように混ぜた、なんでもありというような雑誌だった。そういう時代だったのかもしれない。

僕がブログに映画の感想や食べたものなどとごちゃ混ぜにして、ためらうことなくエロに対する感想をアップしているのも、コンプティーク(とセガサターン)の影響は大きい。
ネットが、やましいもの、後ろめたいもの(性)に対して、アカウントを切り分けて、潔癖な自分だけを見せる場にしていいのかという思いもある。

コンプティークには当時、エロゲーとエロアニメのエロシーンを詰め込んだ袋とじの紙の特集企画があった。僕はそこで性を知った。
皆さんは高校生にもなって射精や赤ちゃんの作り方を知らない女性をどう思いますか? 本作『下級生』のヒロイン結城瑞穂がそうだが、そういう設定のキャラについてどう思いますか? 童貞の妄想乙だと思いますか?

恥ずかしながら僕は高校生になって、コンプティークによるエロゲーのエロシーンを知るまで、性についてかなり奥手だった。勿論、爆れつハンターのようなあかほりさとる系のアニメには性行為のメタファーが散りばめられていたし、外国映画にもベッドシーンがあったのだが、著しく情欲を煽られる形で具体的なものを見たのはコンプティークが初めてだった。
それは衝撃だった。首輪をつけた女の子がポコチンを舐めているのだから。ただ、重要な部分にはモザイクが入っているわけですので、ポコチンだとわかっているのだけど、いまいちポコチンだと認識できなかった。それはなぜかといえば、そこに描かれたペニスがキノコの形をしていたのだけど、僕のは包茎だったので、当時は包茎ということも知らなかったけど、皮を被っていたので、よくわからなかった。なにかこう、勃起以外にも特別変形があるのかとか。うまく想像できなかった。

それでもコンプティークの購読をしているうちに、性についての興味関心が煽られていき、とうとう高校1年の冬休みに初めてのオナニーに成功し、自発的行為による射精を経験する。

さて、セガサターン用の下級生が出るのが1997年の4月25日である。それは僕がオナニーを覚えて猿になっていた高校2年の春のことだった。前年より鋼鉄のガールフレンドの記事を目当てにコンプティークを購読していた僕は、下級生も雑誌で大きく取り扱われていたので注目していた。しかし、僕はPC-98マシン(パソコン)とやらを持っていなかった。僕はただ、雑誌を読みながら卯月学園(ゲーム内の舞台となる高校の名前)での生活に憧れていた。

それは既に鋼鉄のガールフレンドを諦めていた頃だった。サクラ大戦やときめきメモリアルにはまっていた頃だった。僕はとてもウインドウズマシン(PC)は高くて買えない。特に鋼鉄のガールフレンドを動かすにはいいパソコンを買わないとだめだというから、霧島マナ(鋼鉄のガールフレンドのヒロイン)については諦めようとしていた。後(1998年)に、鋼鉄のガールフレンドはセガサターンでも出るのだが、この時はそんなことを知る由もなかった。

もう鋼鉄のガールフレンドを諦めた僕にとってコンプティークはコーエーのSLGのリプレイ記事とエロゲーのエロシーンを見るためだけのものになっていた。そんな傷心の僕を救ったのが下級生サターン移植の報せだった。

信じられなかった。いや、期待はしていた、セガサターンには18禁の、いつまで経っても中古で安くならない野々村病院の人々などのようなエロいらしいゲームが出ていたからだ。

実際にサターンで下級生が出ることを知った時、僕は絶対このゲームを買うことを決めた。雑誌の記事をみるだけで、このゲームはやるべきゲームだと感じ取っていた。パンツが見えるゲームだったから。僕はサターンを選んだことを感謝した。エヴァンゲリオンに感謝したし、シト新生を許したし、少年エースに読める漫画が全然ないことも許した。

高校2年、1997年、僕は新しいクラスで1年時の男子クラスメイト全てとバラバラにされていた。孤立していたわけではないが、1年時のクラスメイトの方がウマがあっていたので心細さはあった。

下級生は新宿のヨドバシカメラで買った。4月の終わりだったか、5月の初めだったか、鎌倉への遠足があったのだ。高校になってから、僕は千葉駅の繁華街に繰り出すことが多くなり、セガサターンやサターンのソフトは千葉のヨドバシカメラで買っていた。

ヨドバシカメラで買うと、ポイントカードを作るわけだが、そこで住所登録をしたからか、やがてヨドバシカメラの会報が届くようになった。会報には全国のヨドバシカメラの店舗が掲載されており、僕はヨドバシカメラによってサターンに導かれた者として、新宿のヨドバシカメラには一度は行ってみたいと思っていた。

その機会が訪れたのが、鎌倉遠足だった。高校生の遠足なので現地解散となり、帰りはフェリーで房総半島に帰るなりして自由にしていいと教師は言った。僕はフェリーには乗らず、何人かのウマの合う友達と新宿へ向かった。ここからが俺たちの本当の遠足だった。俺は下級生を求めて鎌倉から新宿へと向かった。

新宿はそうだね、迷路だった、僕みたいなカッペにはどこに出ればヨドバシカメラに行けるのか全然分からなかった。新宿西口っていうから、西口から出てるはずなのに、何故か都庁に出てしまうという、そんなことを何度か繰り返しながら、ようやくヨドバシカメラについた記憶がある。

西口だったのかどうかは結局わからなかったが、たどり着いたヨドバシカメラは千葉のものに比べて貧相だった。ゲーム売り場のある棟は縦に長く、敷地面積を狭く感じるものだった。僕は新宿に絶望した。それは、東京駅の京葉線ホームまでの距離と同じぐらい僕を現実というものに対して疲れさせた。

でも、下級生は良かった。これは思い出があるからだけじゃない。下級生は本当に素晴らしいゲームだった。今度、また、PC版の感想として、ゲームについては書こうと思うが、男を救う純粋さを放つ少女たちの姿と、見事なまでに統一された清楚で野暮ったい白くて眩しい下着に僕は救われた。

僕にとって下級生は青春そのものなのです。あなたが、今、送っているような青春を、僕もかつて送った。堂々といこう。

新婚性活 (ゲーム PC)

"BLACKRAINBOW with nicotinesoft" 「新婚性活」[アダルト]"BLACKRAINBOW with nicotinesoft" 「新婚性活」 [アダルト]

大崎シンヤの描く、可愛くエロチックな女性たち(と男性たち!?) そしてNATORI烏賊の書く、今までにない明るいノリのコメディとエロエロシチュエーションをお届けします! それぞれの家庭の妻や夫たちの心情の変化も、細やかに描写! 彼らの立場から、ロボットの『指導』を堪能(?)して下さい。

(引用 amazon "BLACKRAINBOW with nicotinesoft" 「新婚性活」 [アダルト]


少子化対策として政府は“少子化対策法案” を立案し、施行することにした。それは子どものいない夫婦が、安心して子どもを産み育てることができるように、という補助制度で、制度利用者には住居や生活費の一部などが提供されるが、子どもをもうける努力をする義務 が発生する。
そんな設定・世界観のエロゲーで、制度を利用して、政府の用意した専用マンションに住むことになった5組のカップルの「新婚性活」がオムニバス形式で収録されている。

5組のカップルのうち、きちんと「新婚」であるのは2組で、他はそれぞれ、父娘、姉弟、上司と部下の関係であり、生活苦などの事情から婚姻関係を装って制度の世話になろうとするなかなかの曲者ぶり。勿論、エロゲーなので強引な展開も辞さない形でエロい方向に進んでいく。
話が進んでいくうちにSとMの関係が次第に逆転していったりと、秘められた性癖(欲望)をテーマに捻りのあるシナリオとエロスが楽しめる。ただ、一度カップリング毎の男女の役割が定まると後はずっとそのパターンで先の見えやすい一本道なので、その点で少し物足りなさもある。
大崎シンヤ氏の描くキャラクターは魅力的で、作品の持つ明るくコメディタッチでありながらも背徳的な雰囲気というのをよく表現できていて合っていたと思う。

主人公=プレイヤーというスタイルではないので、感情移入しにくい部分もあるかもしれないが、政府による指導ロボット(ただし故障している)という第三者的な存在により、距離がある二人が性行為を強制されて次第に信頼を寄せ合うようになる展開は、これはこれで、見合いを極端化したような、ある意味リアルでグロテスクな男(社会)の願望をエロゲー化しているなと感じた。もっとも、冷静に考えればこのシステムは男にとっても恐怖であるわけだが。

逆転裁判4 (ゲーム DS)

逆転裁判逆転裁判4

「逆転裁判3」の内容から7年後が舞台。今回の主人公は「王泥喜 法介」。ベテラン先輩弁護士や魔術師の相棒など、個性豊かで魅力的なキャラクターも多数登場。

探偵パートでは事件に関わる場所に行き、その場所を調べたり、人と話したりして翌日の裁判に勝つための情報収集を行なおう。

法廷パートでは、依頼人を弁護して無罪判決を勝ち取ることが目的。探偵パートで集めた情報や証拠品を使って、事件の真相を明らかにしよう。

(引用 amazon 逆転裁判4


人気の推理&法廷バトルゲーム、シリーズ第4作はナルホド君からオドロキ君へ。
新しい主人公を据えて始まる新逆転裁判シリーズ。

ちゃんと逆転裁判はしている。主人公や主人公のパートナーが代わっても既視感のあるキャラクターの配置関係と個性付け、ノリ、テイスト。プレイしてみて、確かに逆転裁判ではある、という感触はある。楽しめる。しかし、物足りない。そういう風に感じた人は多くいたみたいで、シリーズをプレイしてきたファンの人ほど本作への評価は辛口のようだ。

1話から最終話に当たる4話まで、独立した4つのエピソードと事件が、最終的には複雑に絡み合いながら大河のような壮大な物語としての完成を見せるというのもちゃんと逆転裁判してるし、各エピソードに張り巡らせた伏線をきっちり回収していて、それなりによくまとめられているとは思った。
若干ぐだぐだになっているところがあり、細かい点やテンポ的なところで気になったところはあるものの、全体としては一応「逆転裁判」として楽しめるものだった。
だが、新たな出発点の割に新鮮味に欠け、インパクトが弱く、シリーズのファンの期待に応えるクオリティに達しているとは言い難い。
前作までの焼き直しという印象が拭えず、新主人公の新シリーズとしてこれからこの物語の続編を追っていきたいかというとそこまでの魅力は感じなかった。

以下、箇条書き感想

・新要素「みぬく」がつまらない。かなり面倒な作業な上に駆け引きの感覚がなく、みぬくからの法廷バトルの展開のさせ方が強引過ぎる。カガク捜査も単調な作業ではあったが、こちらは探偵パートを盛り上げてくれたと思う。

・オチがまさかの「裁判員制度」。しかし、オチとして機能としてない。敵役に同情してしまうほどの無茶苦茶な幕の閉じ方。卓袱台のひっくり返し方。まとめたにはまとめたが、最後の最後でがっかりするまとめ方だった。裁判員制度云々というものについて一石を投じたかったのかどうかすらわからない。いや、多少は言いたいことが分かるのだが、あまりに筋が酷い、唐突で大雑把で投げやりなものだった。メッセージ性が娯楽性を損ね、損なった娯楽性がメッセージ性を損ねてしまっていた。

・最後に出てきた本命の敵役が思わせぶりな小悪党でしかない。

・敵役が小物なのも含めて全体的にキャラが小粒。

・逆転裁判のキャラって、こんな奴でも社会でやっていけてるんだっていうぐらいぶっ飛んでて、溢れんばかりのエネルギーがプレイヤーに笑みをこぼさせてくれるほどの個性があったのに、それに比べると本作のキャラは大人しい。

・オドロキ君とみぬきちゃんのコンビ、そしてレギュラー化されそうなポジションだったアカネ刑事、魅力的だった。だが、作中に前作までの主人公ナルホド君でプレイする機会があるが、そうなるとやっぱりナルホド君の方が魅力的だと再確認してしまう。

・そのナルホドは既に取り返しのつかない事態に。キャラが少し崩されたニヒルでちょっと不良オヤジな路線は個人的にはアリだと思ったが、あまりに敵役がちゃち過ぎるのでこんなことでナルホド君は……となってしまう。偉大なヒーローに敬意を表して、せめてもっとシナリオを練り、深く描きこんで欲しかった。

・「みぬく」も物語上、重要な伏線になっていて、それを含めて本作で伏線を回収しきったのは見事。

・しかし、主人公のアイデンティティにされてしまっている「みぬく」がどうしようもなくつまらない要素であり、みぬく前提に設計された法廷バトルは作りが安易で、逆転劇の爽快感が失われており、オドロキ君シリーズに対してちょっとした絶望感を抱いてしまったところもある。

フリフレ2 (ゲーム PC)

フリフレ2[アダルト]フリフレ2 [アダルト]

出会い系サイトを介して出会う男女のラブストーリー物の第二弾。出会い系サイトの持つちょっとした後ろめたさと闇を雰囲気にうまく反映させている。前作同様、程よい背徳感で通しているのが面白い。また、陵辱的なルートが一応あるものの、基本は純愛的なストーリーでボリュームもそちらの方にほとんど割かれているのもほぼ前作と同じ構成といっていいだろう。

本作のヒロインも前作と同様に黒髪ロングで一見すると真面目な美少女という感じだが、前作が優等生系のやや正統派な美少女キャラだったのに対して、本作のヒロインは少し見た目が幼くなった妹系な感じになっている。しかも、実は本物の妹という設定までついている。
そこまでやるのはどうかなと思ったものの、この妹キャラがなかなかよく出来ている。
妹キャラなのに、無邪気すぎず幼すぎず甘えすぎず勝ち気すぎずクールすぎず清純すぎず、でもどの要素も仄かにこめられていて色々な表情があって個性的。明るく活発なのに影がある。そんな淡さが珈琲貴族の美麗な絵とうまくマッチしていやらしさと魅力が引き立っていた。

フォルト!! (ゲーム PC)

フォルト!! 通常版[アダルト]フォルト!! 通常版 [アダルト]

主人公・杉山修一の所属するテニス部は、部員わずか5名の弱小部。 学校でもまるで注目されない部活ではあったが、修一にとっては気楽で心落ち着く場所だった。 トラブルメーカーの部長・伊達先輩を筆頭に、ワガママで勝気な妹・杉山澪。 運動音痴の顧問・羽山璃花、彼の幼馴染にして悪友の松岡螢。 純真で素直だがちょっと天然の同級生、佐伯藍。 そんなクセのある面々に囲まれ、部活動はいつも楽しい空気に満ちていた。 だが、修一が怪我をするという事件を境に、彼を取り巻く環境が少しずつ変わっていく。 甲斐甲斐しく修一の世話を焼く藍の存在に、妹の澪はなぜかご機嫌ナナメ。 不穏な空気の中、ついに状況を決定的に変える大事件が起きてしまうのだが…。

(引用 amazon フォルト! ! 初回製造版 [アダルト]


Tonyといえば、とても魅力的な女性キャラクターを表現できる原画家なのに担当しているゲームがいまいち癖があるものばかりで、生半可な気持ちで挑むとその絵の魅力を存分に堪能する前に挫折してしまうというイメージなのですが、本作フォルトはそんなことありません。肩の力を抜いて手軽に楽しめる安心設計。Tony氏の絵のファンなら安心して楽しむことが出来ます。

テニス部を舞台にした爽やかな学園ラブコメ。とっつきやすい世界観の上に載ったTony氏の描くヒロインのテニスコスチュームがそそり、妄想と情欲の世界へと大いに誘う割には、実際のプレイ感はあっさりしすぎてやや手ごたえがないところが気にはなりました。
とはいえ、そつのない作りでまとめられており、Tony氏の魅力的な絵の素晴らしさをベタなラブコメの中で満喫できる悦びがあります。

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