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読んで遊んで沈んだ記憶

主に日記です。

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たまこまーけっと 第11話 まさかあの娘がプリンセス (アニメ)



チョイから「あなたが王子のお妃様です」と告げられたたまこ。
突然のことに驚く商店街の人達。だがたまこ本人は、集めていたポイントカードが目標枚数に到達する事の方が気になっていた。

変わりたくない変わりたい。人の心は裏腹で。背中合わせの思いを抱え、どっこい、明日を生きていく


「女の子」が憧れそうなお姫様というシチュエーションをメタフィクションとして利用していて、実際に王子様が迎えにくる時のお姫様役と周囲の反応を大真面目に捉えて描写した回になっていた。

特殊なシチュエーションであることで、何重もの意味を「王子のお妃」に込めており、たまこがお妃様になることはめでたいと喜んで送り出そうとする人たち、たまことの別れを受け入れられずに悩む人たち、商店街の人も、友人も、父親も、葛藤を繰り返し続けていて、それが少し重くて、切ないのだが、どこか如何にも作り物の劇のようにわざとらしくて、滑稽でもあった。

次回はいよいよ最終話とのことだが、たまこは結局、商店街に残るのだろう。この作品の主人公であり、プリンセスであるたまこ本人が、自分がそうであることを受け入れていない、だからこそ、たまこは魅力的で主人公に選ばれているのが『たまこまーけっと』であり、王子様の存在と、プリンセスとしての主人公(女性)役を拒否して、商店街と父親の元に残り、主人公らしくない主人公でいることで周りを安心させて和ませ続けることを選択してくれるのだと思う。
幸い、たまこがあくまでお妃様候補の一人であるように、たまこにもまだもち蔵という王子様候補が用意されている。だが、たまこの存在が投げかけるメッセージは、あるいは、そこに込められた思いは、実はとても怖いものなのかもしれない。

コメント

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無題

もう終わっちゃうんですねぇ・・
最後の感想も楽しみにしています

レス

>>匿名さん

ありがとうございます。
たまこまーけっとは描きたいことがあるならもっと描き込んで欲しかったなあというところでもやもやさせられた作品でした。

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