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読んで遊んで沈んだ記憶

主に日記です。

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たまこまーけっと 第2話 恋の花咲くバレンタイン (アニメ)



バレンタイン、恋の季節。巷はすっかりチョコの話題で盛り上がっていた。
しかし、うさぎ山商店街にはバレンタインの「バ」の字もない。
たまこは町内会の集会で「商店街をバレンタインで盛り上げたい」と提案する。

色とりどりの花の中、ひそやかに咲く花もある。どんな想いも花は花。
心に咲いて、愛おしい


バレンタインデーをテーマにした回で、これは2話目にして大きくラブコメ方向に進んでいくのか、そっち方面に色付けしていくのか、と思わせておきながら、主人公(たまこ)にまだそういう色は早いとして、お父さんだけにチョコを渡して安心?な内容になっている。
無頓着なたまこの代わりに、周囲を色気づかせたちょっとした思春期模様にして、その落差でそういう面で奥手で天然なたまこという存在を映えさせているのが面白い。たまこは目下、お餅と商店街を盛り上げるのが一番で、恋なんてまだまだ興味ないみたい、というのが主張された回。

ただ、お向かいさんの幼馴染男子であるもち蔵とわざわざ糸電話するシチュエーションとそれを邪魔する鳥のシーンがあって、本当はもっと距離が短くなる二人を、第三者(視聴者)の都合で不自然に離しているというようにも受け取れるところが、今回の話の中で非常に象徴的だと感じた。

そういえば、たまこの親友のみどりちゃんが急にそわそわしだして、彼女はまさかもち蔵に興味があって、たまことのドロドロの三角関係もあるのか、と思いきや、実はまさかのまさかのたまこへの愛情らしい? たまこに先を越されたくないのか、友情の形が変わっていくのが怖いのか、それともストレートに同性愛なのか。

たまこまーけっと 第1話 あの娘はかわいいもち屋の娘 (アニメ)



どういう訳だかやって来た、見知らぬ町の商店街。
旅の途中で会ったのは、なぜか、もち屋の娘でした
翌日から冬休みが始まる、終業式の日。
うさぎ山商店街にある餅屋の娘、高校1年生の北白川たまこは、商店街の花屋で人の言葉を話す鳥・デラと出会う。


うさぎ山商店街の餅屋の娘、たまこは高校1年生の女の子。生まれ育った商店街とお餅が大好きな「かわいい」娘さん。そう、かわいいのである。でも、そのかわいさは活気のある商店街という昭和チックな風景とキーワードが示唆しているようなちょっと古くさい、ノスタルジックな価値観からくるもので、主人公のたまこの裏表のなさや服装や髪型など見た目の野暮ったさ、ちょっと『けいおん』の平沢唯が入ったような天然ぶりが、かわいいものとして当たり前のように存在している。

そんなゆるい牧歌的な日常風景をどこまでも広げた世界観に、人間の言葉を話すという不思議な鳥を乱入させているのが本作の面白い試みで、この鳥が、おそらくは視聴者である我々の視点であり、この世界の存在ではないものであるという比喩なのであろう。
面白いのはこの鳥の登場によって物語が大きく動くどころか、鳥がいてもお構いなしにゆるい日常が繰り広げられるところである。そして、鳥も「お餅」の虜になって、いつの間にか、この世界を補強する存在になってしまっている。鳥がお餅を食べ過ぎて肥えて、空を飛べなくなり、旅立てなくなるという設定も暗示めいていた。

鳥の存在は今後の話の広げ方に大きな可能性を期待させる要素でもある。だが、掴みの第1話があまりも平坦で、キャラと世界観のゆるさだけが強調されていたので、そこについてきてくれる人を裏切るような、大きな変化をつけていく、尖らせた展開にしていくことはないのだろうとも思った。

ただ、主人公のたまこには「もち蔵」という向かいに住む幼馴染の男の子がおり、もち蔵はたまこに対して明らかに好意を抱いていることが表現されているので、今後はラブコメとして話が盛り上がっていくのかもしれない。

今回見た限りでは、日常系のアニメらしく、平凡な展開とやりとりがどこまでもゆるく続いて、それが逆に不思議で楽しい、たまこまーけっとはそんなアニメになりそうな第1話だった。

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