ドミニカ 3 - 0 プエルトリコドミニカが8戦全勝という完璧な成績で今大会を制しました。
カリビアンパワーを見せつけるパワフルなバッティングもすごかったのですが、投手力、守備力が非常に高く、隙のないドミニカチームという印象でした。今大会のドミニカはスターター(先発)以外はほとんど完璧だったんじゃないでしょうか。これだけ圧倒的なら誰も文句をつけられないでしょう。
日本を破って決勝進出を果たしたプエルトリコは、拙攻が目立ちました。これは日本戦でもそうでした。出来れば、日本がドミニカと戦うところが見たかったのですが、日本、ドミニカ、共にプエルトリコの拙攻に助けられながらも、及ばなかった日本ときっちり勝ったドミニカ、両チームの差は大きかったのだと、ドミニカの優勝を称えたいと思います。
決勝のカードとなったドミニカとプエルトリコは予選1次ラウンド同組、ベネズエラもいた死のC組からの勝ちあがりですから、2009年の大会が日本と韓国の大会だったならば、今大会はまさにドミニカとプエルトリコの大会でした。
そんなドミニカも前回大会ではオランダに2連敗しているのが野球の難しいところであり、WBCの厳しさなのでしょう。今大会の日本は準決勝まで進みましたが、よく考えてみれば、ブラジル戦は負けていてもおかしくなかったし、台湾にも実質負けていたような試合でした。韓国が1次ラウンドで敗退したように、日本も1次ラウンド、あるいは2次ラウンドで敗退ということもありえたと思います。「もしも」の仮定で文句をつけるのが好きなファンの立場としては、そんな日本代表だからこそ、応援のし甲斐があって、最高のチームなんだと、今大会のドミニカの試合を観ていて思いました。紛れが起こるのが野球、10割がないのがベースボール、4年後に次回大会があれば、侍ジャパンには是非ともチャンピオン・ドミニカに日本野球の面白さを見せつけて欲しいと思います。