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名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 (映画)

劇場版 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 [DVD]劇場版 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 [DVD]

青山剛昌原作、小学生になってしまった探偵が難事件を解明していく人気アニメシリーズの劇場版第1弾。特殊火薬盗難事件と連続放火事件が発生、犯人と思しき男から工藤新一に爆破予告の挑戦状が届く。さらに蘭までもが事件に巻き込まれてしまい…。

(引用 amazon 劇場版 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼 [DVD]


1997年の日本のアニメ映画。劇場版名探偵コナンシリーズ第1作。
冒頭で殺人事件を一つ解決するというエピソードを用いることで、江戸川コナンというキャラクターの設定やその周辺について、コナンを知らない人でもすんなり入っていけるようにうまく説明してみせる丁寧な演出とサービス精神の素晴らしさに、初めての劇場版らしい初々しさと、まだ『コナン』という作品がチャレンジャーであった頃のような意欲の強さを感じることができる。

作品の出来も素晴らしく、複数の独立した事件を巧みに絡み合わせながら、コナンと爆弾魔との闘いを熱く盛り上げており、あちこちに仕掛けられた爆弾と犯人からの挑戦にコナンが立ち向かうシーンでは、スケボーや電車などの乗り物の疾走感や一刻を争う緊張感が観ている側に強く伝わってくるほどの迫力で、手に汗握る展開に目が離せない面白さだった。

爆弾の恐怖による都市環状線の電車のパニックやビルの崩壊など、アメリカ映画的なテロリズムとの戦いを彷彿とさせる作りにもなっていて、映画らしいスケールの大きさと、最後に愛は勝つというようなちっぽけだけど大きなベタなメッセージが、娯楽映画としてお手本のような構成になっていた。スリリングでとても上質なサスペンスアクションだったと思う。

ラッキーカラーの赤、赤い糸の赤、と、しつこいぐらいにあちこちで張られたラストの爆弾処理で2択を迫られるシーンへの伏線も、子ども向けであると同時に、最後の展開のひねり方に制作サイドが自信があったからこそだろう。実際は、かなりわざとらしくなってしまっていたが、自信に溢れた堂々とした作り、その勢いの力強さにとても好感が持てた。

なお、あの白鳥警部の初登場作品が本作とのこと。声優は塩沢兼人で、その声質と演技の素晴らしさを堪能することが出来る貴重な一本にもなっている。

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