
2月は僕の生まれた月、つまり、誕生月ということになるのだけど、全く嬉しくない。子どもの頃は1年に1回の特別な時がやってくるのが嬉しかった。自分が年を取ることが、先へと歩んでいくことが、誕生日プレゼントをねだれることが、とても楽しかったし、未来はずっと先にあって輝いていると思っていた。だから、アニメYAWARAで「バルセロナ五輪まであと○○日」なんてカウントダウンされていても、それはずっと先の遠い遠い未来の話のことで、そんな遠くてなかなかやって来ない未来が愛おしかった。
それが今では、五輪まで○○日、W杯まで○○日と先までの数字を出されても、そんな日数はどうせすぐに経って、刹那の快楽に辿り着いて、祭りの後に、より一層過去が恋しくなると思っている。
いつからだろう。時間が止まればいいのに、過去に戻れればいいのに、そんな風に考えるようになったのは。自分がついていけない時間の流れを憎むようになったのは。
こうして人は老害になるのだなと感じながら、僕は過去の自分として未来の自分の背を押すためにブログをやっています。平凡な日常でも楽しかったことを書いて、少しでも楽しむようにして、みっともない大人の日々でも楽しかったのだからきっと未来にもその先の未来にも楽しかったことが書けると、せめて自分だけは自分を応援してあげたいのです。
でも、やっぱり年は取りたくないなあ。