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読んで遊んで沈んだ記憶

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逆転裁判4 (ゲーム DS)

逆転裁判逆転裁判4

「逆転裁判3」の内容から7年後が舞台。今回の主人公は「王泥喜 法介」。ベテラン先輩弁護士や魔術師の相棒など、個性豊かで魅力的なキャラクターも多数登場。

探偵パートでは事件に関わる場所に行き、その場所を調べたり、人と話したりして翌日の裁判に勝つための情報収集を行なおう。

法廷パートでは、依頼人を弁護して無罪判決を勝ち取ることが目的。探偵パートで集めた情報や証拠品を使って、事件の真相を明らかにしよう。

(引用 amazon 逆転裁判4


人気の推理&法廷バトルゲーム、シリーズ第4作はナルホド君からオドロキ君へ。
新しい主人公を据えて始まる新逆転裁判シリーズ。

ちゃんと逆転裁判はしている。主人公や主人公のパートナーが代わっても既視感のあるキャラクターの配置関係と個性付け、ノリ、テイスト。プレイしてみて、確かに逆転裁判ではある、という感触はある。楽しめる。しかし、物足りない。そういう風に感じた人は多くいたみたいで、シリーズをプレイしてきたファンの人ほど本作への評価は辛口のようだ。

1話から最終話に当たる4話まで、独立した4つのエピソードと事件が、最終的には複雑に絡み合いながら大河のような壮大な物語としての完成を見せるというのもちゃんと逆転裁判してるし、各エピソードに張り巡らせた伏線をきっちり回収していて、それなりによくまとめられているとは思った。
若干ぐだぐだになっているところがあり、細かい点やテンポ的なところで気になったところはあるものの、全体としては一応「逆転裁判」として楽しめるものだった。
だが、新たな出発点の割に新鮮味に欠け、インパクトが弱く、シリーズのファンの期待に応えるクオリティに達しているとは言い難い。
前作までの焼き直しという印象が拭えず、新主人公の新シリーズとしてこれからこの物語の続編を追っていきたいかというとそこまでの魅力は感じなかった。

以下、箇条書き感想

・新要素「みぬく」がつまらない。かなり面倒な作業な上に駆け引きの感覚がなく、みぬくからの法廷バトルの展開のさせ方が強引過ぎる。カガク捜査も単調な作業ではあったが、こちらは探偵パートを盛り上げてくれたと思う。

・オチがまさかの「裁判員制度」。しかし、オチとして機能としてない。敵役に同情してしまうほどの無茶苦茶な幕の閉じ方。卓袱台のひっくり返し方。まとめたにはまとめたが、最後の最後でがっかりするまとめ方だった。裁判員制度云々というものについて一石を投じたかったのかどうかすらわからない。いや、多少は言いたいことが分かるのだが、あまりに筋が酷い、唐突で大雑把で投げやりなものだった。メッセージ性が娯楽性を損ね、損なった娯楽性がメッセージ性を損ねてしまっていた。

・最後に出てきた本命の敵役が思わせぶりな小悪党でしかない。

・敵役が小物なのも含めて全体的にキャラが小粒。

・逆転裁判のキャラって、こんな奴でも社会でやっていけてるんだっていうぐらいぶっ飛んでて、溢れんばかりのエネルギーがプレイヤーに笑みをこぼさせてくれるほどの個性があったのに、それに比べると本作のキャラは大人しい。

・オドロキ君とみぬきちゃんのコンビ、そしてレギュラー化されそうなポジションだったアカネ刑事、魅力的だった。だが、作中に前作までの主人公ナルホド君でプレイする機会があるが、そうなるとやっぱりナルホド君の方が魅力的だと再確認してしまう。

・そのナルホドは既に取り返しのつかない事態に。キャラが少し崩されたニヒルでちょっと不良オヤジな路線は個人的にはアリだと思ったが、あまりに敵役がちゃち過ぎるのでこんなことでナルホド君は……となってしまう。偉大なヒーローに敬意を表して、せめてもっとシナリオを練り、深く描きこんで欲しかった。

・「みぬく」も物語上、重要な伏線になっていて、それを含めて本作で伏線を回収しきったのは見事。

・しかし、主人公のアイデンティティにされてしまっている「みぬく」がどうしようもなくつまらない要素であり、みぬく前提に設計された法廷バトルは作りが安易で、逆転劇の爽快感が失われており、オドロキ君シリーズに対してちょっとした絶望感を抱いてしまったところもある。

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