文化祭。バトン部は、ステージ発表のくじ引きで一番注目される時間帯を引き当てる。
良いステージにしたいと、俄然張り切る部員たち。部長であるみどりは曲と振り付けを引き受けるが、みどりはなかなか良いアイデアが浮かばずにいた。
空も心も揚々と、いざ幕開き、晴れ舞台。バトン娘が踊り出すたまこ達バトン部が文化祭でのステージ発表に備える。そういえば、たまこ達はバトン部でしたね。
部長のみどりちゃんが振り付けを引き受けるが、なかなか良いアイディアが浮かばない。誰にも相談できず、責任感とプライドから自分を追い詰めてしまうみどり。そして、そんな彼女を労り、優しく包み込んでくれる温かい友情。
みどりの姿が、不器用でまだ世界が狭い等身大の10代をうまく映していて、その不格好さが分かる人には分かるという絶妙な描かれ方にはなっていたのではないだろうか。ゆるい部活ライフと人の温もりをどこまでも信じてみた作りという点では、『けいおん』によく似ていると思った。
この密度の低さとベタな感情とドラマの組み合わせ、その中の無数の行間に何を感じ取れるか、何かを自分で作り出すことができるかが、所謂「日常系」というものを楽しむコツなのかもしれない。
話のほうは、やっぱりたまこが王子のお妃だとなっていて、次回以降はこのネタで本格的にバタバタしてきそう。ラブコメをかなり意識した作品なので、最後はたまこが異国にお嫁に行くところをもち蔵が体を張って止めて男らしさを見せたりするんだろうか。