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読んで遊んで沈んだ記憶

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犬神家の一族 (映画 2006年)

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昭和2×年2月、那須湖畔の本宅で信州財界の大物・犬神佐兵衛(いぬがみさへえ)が莫大な遺産を残してこの世を去った。佐兵衛は生涯に渡って正妻を持たず、それぞれ母親の違う娘が3人いたが、彼女たちは皆、遺言状のことばかりを気にしていた。唯一、佐兵衛の死を悼んでいたのは、彼の恩人野々宮大弐(ののみやだいに)の孫娘で佐兵衛もかわいがっていた珠世(たまよ)であった。
同年10月、金田一耕助は、犬神家の本宅のある那須湖畔を訪れた。犬神家の顧問弁護士を務める古舘恭三の助手・若林豊一郎から「近頃、犬神家に容易ならざる事態が起こりそうなので調査して欲しい」との手紙を受け取ったためであった。どうやら若林は佐兵衛の遺言状を盗み見てしまったらしい。しかし耕助と会う直前、若林は何者かによって毒殺されてしまう。
そんな中、佐兵衛の遺言状は古舘弁護士によって耕助の立ち会いのもと公開されるが、その内容は
「相続権を示す犬神家の家宝“斧(よき)・琴(こと)・菊(きく)”の三つを野々宮珠世に与え、遺産は珠世が佐清(すけきよ・長女松子の息子)、佐武(すけたけ・次女竹子の息子)、佐智(すけとも・三女梅子の息子)の3人の中から婿に選んだ者に与える」
という相続争いに拍車をかけるようなものであった。3姉妹の仲は険悪となり、やがて佐武が惨殺され、直前に佐武と会っていた珠世に容疑が向けられることとなる。

(引用 Wikipedia 犬神家の一族


2006年の日本映画。
監督市川崑、主演石坂浩二。

他に映像化作品が幾つもあり、稲垣吾郎版の金田一耕助ドラマでもやったすぐ後といっていい2006年にわざわざ劇場公開された『犬神家の一族』。

良い意味で野暮ったく、センスがある古臭さで、洗練させた手法であたかも洗練されていないような素朴な映像を演出している。作品に漂う品の良さは見事だ。

ただ、犬神家の一族といえば、松子と佐清、佐清と青沼静馬、佐清と珠世、珠世と猿蔵、松竹梅子の3姉妹とそれぞれの息子と佐智の恋人らの思惑と関係性を利用した狂乱という愛憎入り乱れたエピソードが場面が展開されるたびに生み出され、それが和風サスペンスらしい上質な妖しさを醸し出すのが面白いところで、その上でこの作品は限られた尺の中でどのエピソードに注力するのかというのに期待したのだが、どうにもそういった思い入れは感じられず、淡々と進められてあっけなく幕を閉じてしまった。

佐清登場時の白マスク姿の異様さとインパクト、菊を因ませた生首、波立つ水面から突き出た足といったお約束的になったグロテスク映像もあり、安心して楽しめる出来ではあるものの、あまり目新しさを感じず、本作ならではの良さというのが伝わってこなかった。

キャスティングが豪華で名前だけ見れば華があるものの、実際の作品は役者を活かして迫力を与えることができていなかったし、役者も作品の期待に応えて彩を与えることができていなかったように思う。

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