もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら(通常版) [DVD]岩崎夏海の大ヒット同名小説を、AKB48の前田敦子主演で映画化した青春ドラマ。弱小野球部のマネージャーとなったみなみは、ある日書店で勘違いから手にとったドラッカーの名著「マネジメント」に感動を覚え、その教えを部活動で実践する。
(引用 amazon もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら(通常版) [DVD])2011年の日本映画。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらどうなるか想像つきます? つきませんよね? というか、あんまり想像したくないですよね? 略して、もしドラ。
野球部というよりも、野球部の女子マネージャーという雑用係であり男子部員のサポート役というポジションの革命に挑戦した作品で、野球部のマネージャーとマネジメントを勘違いした主人公の女の子がドラッカーの本を参考にマネジメントとかコーチングとかそういうのに挑むドラマ。
根拠が一冊の本に書かれた内容で全てを決定するという強引な話の作り方は旧式イメージの高校野球のアンチテーゼにしようとして滑ってしまっているものの、にわか女子マネージャーが男子部員や監督に厳しい提言をしながら全体を良い方向に導いていく様は現実じゃまずありえないだろうからこその痛快さとユニークさ、清々しさがある。
そういう面白さはあるのだが、通して観ると映画としては残念ながらつまらない。陳腐で退屈な青春ドラマ、チープな試合シーンと演出。ディテールの描き込みも足らず、もっとなんとかなるだろうという思いも次第に失せていくほど眠気を誘う淡白さにはがっかりした。