春、新学期。2年生になったたまこは、バドミントン部の朝霧史織と同じクラスになる。
たまこと史織は、部活中によく会うもののほとんど話したことがなかった。
史織に一目惚れしたデラは、史織をたまこの家に連れて来てしまう。
言葉は時にむずかしい。言葉は時にもどかしい。伝えたい思いはいつも空回り。
だけどいつか届くはず春、2年生になったたまこ達仲良し3人組はクラス替えでみどりちゃんだけ別のクラスになってしまう。
前回の話で、まさかのたまこに対して同性愛疑惑が生まれたあのみどりちゃんです。本人も複雑な表情をちょっと見せて、思わせぶりに演出する。これは一体……。
新しいクラスで朝霧史織という子と知り合うたまこ。どうやら史織は感情表現がうまくないようで、いつも一人ぼっち。話しかけてくれたたまこ達をも避けてしまう。そんな彼女だが、鳥(デラ)と出会い、彼に惚れられ、うさぎ山商店街を共に歩くことになり、そこで多くの人からの温かい歓迎を受ける。たまこの家でも厚いもてなしを受け、共働き?で自分を見てくれない両親とうさぎ山商店街の温かさが対比的に描かれ、やがて、彼女はたまこ達に対して心を開いていく。
なんだか、ベタベタな昭和礼賛的というか、ここまで見事に商店街的なネットワークを無邪気に持ち上げている、その正しさを全く疑わない、そんな3丁目の夕日的なノリが、見ていてとてもむず痒くなってくる。だが、テーマが非常にわかりやすくなったぶん、娯楽性は高くなっており、そのむず痒さも娯楽としての「楽しい」ということなのだろうと思う。今まではシーン毎のギャグの切れ味が鈍く、ボケとツッコミに思い切りがないから、オチの弱さを残念に思っていたが、今回はそのむず痒さでついついにんまりしてしまって、しょうもないギャグでも「良い」と思ってしまった。恐るべし、たまこまーけっと。