忍者ブログ

読んで遊んで沈んだ記憶

主に日記です。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

下町マドンナ食堂 未亡人細腕繁盛記 (漫画 中田ゆみ)

下町マドンナ食堂 1―未亡人細腕繁盛記 (ヤングコミックコミックス)下町マドンナ食堂 1―未亡人細腕繁盛記 (ヤングコミックコミックス)

人情タップリの下町食堂には、熟乳美人のおかみさんが出す旨い飯がある。それは店に集う人々の涙と笑顔の味がする…。

(引用 amazon 下町マドンナ食堂 1―未亡人細腕繁盛記 (ヤングコミックコミックス)


中田ゆみさんのパンチラメインのちょっとエロい漫画。
美人女将が切り盛りする下町の食堂は女将目当てに集まった男性達で今日も大繁盛。そんな設定で、セクハラする客やハプニング等を絡めてパンチラおっぱいなどのエロシーンを見せつつ、適当に話が展開されていく。
個人的には、食欲と性欲は切り離したいので、一時期話題になったノーパンしゃぶしゃぶのように、飯を食いながらパンチラを見ようとか、食と同時に女の性を味わいとか思わないのですが、それをエロ漫画にツッコミ入れてもしょうがないですね。

メインヒロインが熟女系キャラで描かれているのが中田ゆみさんの漫画としては今となっては珍しい感じ。画風もアリスソフトのエロゲー『妻みぐい』の時のちょも山さんのようなムチムチとした艶やかさが出ていて、グッドでした。

ミミの怪談 (漫画 伊藤潤二)

ミミの怪談 (1) MFコミックスミミの怪談 (1) MFコミックス

木原正勝と中山市朗による『新耳袋』という実話系怪談集を伊藤潤二がアレンジを加えて漫画化したもの。
主人公の女子大生ミミがオカルト現象に遭遇する一話完結型のエピソードをいくつか収録したものになっている。
実話系ということだからか、オチは弱めで、それほどエキセントリックでもないので派手さに欠けるが、話の筋は地に足がついたものになっていて、実際にありそうな怖さが演出されていた。
あえていうならば、金田一少年や名探偵コナンが行く先々で殺人事件に遭遇するかの如く、本作の主人公ミミが行く先々で怪奇現象に巻き込まれていくところ、わざわざそうしたのに各話の繋がりが弱く、全編同じ主人公で通した意味がよくわからなかったところが気になった。

この手のオカルトものはごく少数の人間が多くの体験を重ねて投稿している、ということだろうか。

Cheer up! (漫画 あずまゆき)

Cheer up! (マンサンコミックス)Cheer up! (マンサンコミックス)

桜ヶ丘学院のチアガール・牧ノ原みなみは、超奥手&未経験。人並み外れた妄想力で、大好きな同級生・上郷くんとの愛の営みを濃厚に展開してはモンモンとする日々…。あずまゆき幻の名作が、約60ページの大幅描き下ろし&美麗装丁で本邦初見参。豪華カラーつき!!

(引用 amazon Cheer up! (マンサンコミックス)


あずまゆきのエロ漫画。
チアリーディング部の女の子と野球部の男の子によるラブコメテイストの話になっている。
二人は付き合うものの、お互い奥手で、性行為を妄想する悶々とした日々を送っていた。
そこで、周囲が二人を応援しようとあの手この手で二人をエッチな方向でくっつけようとする。

見合い制度じゃないけど、奥手同士のお似合いカップルを周囲が後押しする内容になっており、二人の世界は二人だけのものではなく、多くの人の影響が良い方向に作用して成立しているという前向きで趣き深い作りになっている。
うぶな二人が段階的にエッチに挑戦するフェティッシュさと、肯定してもらえる悦びがこめられていて、面白かった。

恋糸記念日 (漫画 たかやKi)

恋糸記念日 (メガストアコミックス)[アダルト]恋糸記念日 (メガストアコミックス) [アダルト]

年上の管理人さん・年下のキツネ娘・天然巫女さんに金髪サンタ姉妹 etc… 個性的で可愛くて、ちょっぴりHな彼女達を貴方が全部独り占め♪ 超待望の処女単行本が美麗カラーをたっぷり50ページ収録し、 いよいよ貴方のもとへ参ります★

(引用 amazon 恋糸記念日 (メガストアコミックス) [アダルト]


エロ漫画って商業単行本も同人誌も表紙はエロゲーの気合入ったCG並にクオリティが高いのに、肝心の中身の漫画の世界で動くキャラは全然違っていてその落差にがっかりということがありますよね。でも、この漫画は違います。むしろ、表紙のクオリティが中身の絵に比べて抑えられているんじゃないかというぐらいです。
話の筋自体はエロ漫画のジャンルでのオーソドックスなラブコメといった感じなんですが、端正なキャラと一つ一つのシーンの構図が丁寧で、エロゲCGをそのまま動かしているような高いクオリティの漫画を楽しめます。所謂萌え系タッチのエロは肉体から衣装下着まで質感バッチリ。このエロ漫画がすごい!

ボクの番台さん (漫画 あずまゆき)

ボクの番台さん 1 (マンサンコミックス)ボクの番台さん 1 (マンサンコミックス)

オトコたちの夢の銭湯、花の湯へようこそ! 家賃5万円、風呂・バイト・美人大家つきで、看護学校の女子多数来館。

(amazon 引用 ボクの番台さん 1 (マンサンコミックス)


あずまゆきさんの初の長編漫画とのこと。美人大家が切り盛りする銭湯、そこに住み込みのバイトとして世話になる浪人の主人公と大家を中心にしたエッチなラブコメ。
1話ごとに作者らしい可愛い女の子たちのサービスシーン(性的描写)にそれなりのボリュームを割くことの制約もあって、エッチなハプニングを中心に話が展開されており、あくまでキャラクター(登場人物)にズームインし続けた作りになっている。
ページ毎、キャラに魅力を感じるかどうかで大きく評価が変わってしまう作りの中で、ちょっとダークな雰囲気を醸して幅を出そうとする意欲や、それでもメインヒロインのポジションにある大和撫子な女の子だけは大切に扱うようにする、読者(男性)に対する優しさが伝わってくるところが魅力的。

漂流教室 (漫画 楳図かずお)

漂流教室 (1) (小学館文庫)漂流教室 (1) (小学館文庫)

高松翔は、大和小学校の6年生。ある日、翔は母親とケンカをしたまま学校に行き、授業中に激しい地震に襲われる。揺れはすぐに収まったが、学校の外は岩と砂漠だけの荒れ果てた大地になってしまっている。突然の出来事に皆パニックに陥り、発狂した教師は全員亡くなってしまう。やがて荒廃した世界の正体は滅んだ未来の世界だと知った子供達は互いに協力し、大和小学校を拠点とした「国」を築くことを決意する。しかしそんな彼らに容赦なく降りかかる惨たらしい現実。飢餓、内紛、伝染病、そして未知の生物や未来人類たちからの攻撃。翔らは受け入れ難い現実を一つずつ受け入れながら、凛々しく成長していく。

(引用 Wikipedia 漂流教室


小学校ごと荒廃した未来の世界へ飛ばされてしまった子どもたちが狂気に支配された社会で過酷な生存競争を繰り広げるSFホラー作品。

一緒に荒廃した未来に飛ばされた大人たちは皆無責任でエゴイスティックに描かれており、子どもたちはその大人たちのエゴという恐怖と対峙しながら、そこに新たな国を作る。しかし、厳しい環境下で不安と妄想に取り憑かれてしまう子どもたちは、疑心暗鬼を募らせ、子ども同士で凄惨な殺し合いを繰り返す。
本作の子どもとは単純に児童であるというだけでなく、大人の等身大の姿としての子どもという、鏡像としての意味合いを兼ねており、子どもが様々な「大人」の真似事をする様が、迫力とリアリティを以って描かれるほどに、滑稽さと哀愁が増してくる。
そんな子ども達を遠い世界からしばしば救うのが母親の強い愛情になっており、それもまたひとつの狂気として表現されているし、狂気によって齎された希望だから、また歴史は繰り返すのだろうなという暗示を見出してみることもでき、楳図かずおらしい恐怖や痛みに簡単に思考が奪われギャーという叫びと共に踊り狂う、ともすれば単調なリズムに感じるその流れの中に様々なテーマが込められていた。

バカとボイン (漫画 こばやしひよこ)

バカとボイン 1 (ヤングジャンプコミックス)バカとボイン 1 (ヤングジャンプコミックス)

何をやっても中途半端な浪人生・山田太一は、ある日、大好きなグラビアアイドル・椎名こころのDVD発売記念握手会に向かった。ところが、向い先のビルの屋上から転落した椎名こころとぶつかってしまう。太一は軽傷で済んだが、椎名こころは脳挫傷の重体となり、魂だけの姿(一般人には見えない)で病室の太一に会う。その後、こころの魂を体から切り離そうとする死神がやってきたのだが、太一がこころを死なせないように取引し、こころの死を回避させる代わりに、2人の魂はつながれてしまう。こころを助ける方法を死神から聞いた2人は、想いをこの世に残したままの魂たちを成仏させる生活を始める。

(引用 Wikipedia バカとボイン


『おくさまは女子高生』のこばやしひよこの漫画。
俗に云うパンチラ漫画の類と云えるぐらいに読者サービスシーンのボリュームがあるものの、『おくさまは女子高生』に比べるとエロ要素・性的な描写と刺激はかなり抑えられていて、其の分ストーリーに対するこだわりが感じられるものになっていた。

中途半端で「ダメ」な主人公がグラビアの中のアイドル椎名こころに一目惚れして、アイドルオタクライフに夢中になることで生きがいを得る。そんなオタク主人公が突然ビルの屋上から転落してきた憧れのアイドルこころとぶつかり病院に運ばれるところからストーリーが始まっている。

こころは肉体から魂が離れ、死神から間もなく死ぬと宣告されるものの、主人公の熱意から死神との取引に成功し、主人公とこころはお互いの魂が繋がれた共生関係になり、余命が半年先まで延ばされる。主人公とこころは二人で共同生活をしながら、助かる方法を探す。

物語の導入部だけ読むと、主人公(男)ウハウハストーリー、オタクイズビューティフルの始まり始まりなんだが、先へと進めるとどんどんシビアになっていく作品だった。

オタでメタというか、表面的にはアイドルオタクなありのままの駄目な主人公(男)であり典型的な劣情を、二面性のない無垢で純粋な女性でアイドルという夢のためにがんばっているヒロインが素直に受け入れてくれるというありがちなポルノ漫画でもあるのだが、エピソード毎に主人公を成長させていく物語として構成されており、それまでのアイドルオタクな主人公からアイドルに釣りあう主人公へとステップアップさせようとする試みが施されており、理想の女の子と恋愛したいならオタクはオタクのままじゃ駄目だという厳しいメッセージ性が含まれていた。

主人公とこころの関係とほとんど同じような関係のアイドルオタクとアイドルの対比を別キャラクターにはリアリティを込めて分かりやすく批判的に描いたり、恋愛経験を経て女性との接し方や女性への優しさを弁えるエピソードがあったり、勇気の無さや虚栄心から生まれるごまかし(嘘)を克服するなど様々な人との交流を重ねていく中にありがちなオタク像からの脱却・卒業を意識させるようなテーマが隠されており、なかなか素直にこばやしひよこ先生の描くかわいい女の子にエヘエヘさせてもらえないところがあるので、単純にかわいい女の子目当てで簡単な癒しと慰みを求めた読者には辛いところもあったのではないだろうか。

とはいえ、一つの一つのエピソードは本当に良く練られていると思ったし、ほろっと感動できちゃうところもあり、物語として読み応えがあった。

逆境ナイン (漫画 島本和彦)

逆境ナイン (1) (サンデーGXコミックス)逆境ナイン (1) (サンデーGXコミックス)

島本和彦のスポ根ギャグ漫画。
逆境になればなるほど力を発揮することができる主人公率いる全力学園野球部が甲子園優勝を目指す。

昭和チックな古臭さ(懐かしさ)を残しながら表現が垢抜けていて、硬軟巧みに織り交ぜられた独特の絵が島本和彦らしければ、それにぴったりな熱血&ギャグ漫画の作風も如何にも島本和彦らしい。

ストーリーはシナリオ論的というかメタ的というか、少年誌のバトル漫画にありがちな主人公が追い込まれた時に発揮する驚異的な能力で戦況を打開・逆転していくという展開を極端化させ、あまりに非現実的なまでの逆境の場面を作ってみせることで、そこからの逆転劇をギャグとして昇華させている。とことん精神論にこだわり抜くことで逆に皮肉が効いてあるところもコメディとして面白い。
ただ、ストーリーの破天荒ぶりとそれが生み出す伏線の活かし方が、すごく説明的というか、訓話的というか、作者のネタとしての独りよがり的な主張が内向きな話の流れに繋げられているだけでなく、読者のいる外方向にもかなり意識して向けられていて計算に理解を求めてしまっているので、自分的には単純にノリと笑いにちょっとついていけない場面もあった。そういうところも含めて非常にエネルギッシュで熱血な作品である。読むほうにもそれなりの根性が求められると感じた。

地獄甲子園 (漫画 漫☆画太郎)

地獄甲子園 1 (ジャンプ・コミックス)地獄甲子園 1 (ジャンプ・コミックス)

夏の甲子園を目指して張り切る星道高校野球部と校長の浅倉南太郎。しかし、予選一回戦の相手が外道高校と知って愕然とする。極悪非道のラフプレーを得意とする外道高校に、星道高校は過去にも試合放棄を余儀なくされたことがあったのである。一方、星道の一年玉拾いメガネは転校生の野球十兵衛に出会い、星道の番長との抗争に巻き込まれるが、十兵衛と番長は死闘の末、和解。打倒外道のため、喧嘩も野球もできるケンカ野球戦士を探しはじめるが、十兵衛は刑務所で息を引き取ったり、まったく関係ない話が入ったり、仕切りなおしたりで話は一向に進まない。結末はその総てがうやむやのうちに終わってしまった、とされている。

(引用 Wikipedia 地獄甲子園


漫☆画太郎が送る野球を題材にしたギャグ漫画。といっても、漫☆画太郎先生なので真面目に野球なんてしていない。ストーリーも支離滅裂で破天荒。
しかし、楽しい。その溢れ出るセンス。共感から笑いがこみあげてくる良く出来た日常系のギャグとは一線を画したナンセンスギャグのその絶大な威力と迫力に圧倒的でユニークなものを感じさせる。
エピソード毎に質の高いコントを見ているかのような流れが存在し、要所ではインパクトのある一発芸を決めてくれる。ギャグ漫画を読んでいるというよりもお笑い芸を見ているかのような感覚で楽しめる。
ストーリーは支離滅裂で物語として成立していないのに、著者のストーリーテラーとしてのセンスの高さが感じられちゃうという何か色々とすごい作品でした。
あの下手と云われそうな雑っぽく荒々しい絵も作風・カラーとマッチしていていいですね。うまく説明できないけど食えばわかるみたいな良さもある。

お笑いっていうのは直截的にさらけ出していくところがあるので、大なり小なりそういう錯覚に陥るものなのかもしれないけれど、漫画作者の魅力が漫画を通して分かりやすく伝わってきます。

クロスゲーム (漫画 あだち充)

クロスゲーム (1) (少年サンデーコミックス)クロスゲーム (1) (少年サンデーコミックス)

主人公はスポーツ用品店・キタムラスポーツの一人息子である樹多村 光(以下「コウ」と記述)。近所のバッティングセンターを営む月島家とは、家族ぐるみの付き合いで、次女で同い年の若葉とは特に親しかったが、その反面三女の青葉とは犬猿の仲だった。
初めは野球に興味がなかったコウだが、青葉の投球フォームを見て憧れ、人知れずトレーニングしていた。そして小5の夏、若葉が突然の事故で亡くなる……。
中学生になったコウは、野球部にこそ所属していなかったがトレーニングは続けていた。そして高校生になり、小学生の頃から親しかった赤石、中西と共に野球部に入部することにしたが、野球部は野球留学生及び選抜テスト合格生による一軍と、それ以外の「プレハブ組」に分かれていた。その選抜テストを受けず、プレハブ組に配属されたコウ達は、夏の地区予選前、一軍VSプレハブ組の試合で惜敗する。
夏休みに入り一軍は甲子園の予選に行くが、プレハブ組は廃校になった小学校で特訓を受ける。そして夏休みも後半になり、校長代理からプレハブ組の解散が命じられると、逆に前野監督はクビを懸けて一軍との再戦を申し入れる。青葉も参戦したその試合でプレハブ組は辛勝し、逆に一軍野球部が解散となり、一軍監督、校長代理、そして東以外の野球留学生は他校へ転校する。
そして春になり、コウ達は2年生、青葉は1年生となる……。

(引用 Wikipedia クロスゲーム


如何にもあだち充といえばのような青春野球漫画。
タッチやH2などあだち充の著名な作品をいくつか読んでいるだけで、一つ一つのエピソードにいちいち既視感があるのだが、その上で楽しめる安定したあだち充節、偉大なるマンネリズム。

ヒロイン青葉の目線で女子の野球挑戦が爽やかに、でもそこに立ちはだかる性差とルールの壁という現実があだち充にしては怖いぐらいシビアに描かれているところが目新しくて面白かったし、この作品の主人公はコウではなくて、青葉なんだなと思った。

だから、結末はどうなっても青葉を中心としたラブコメ模様こそが中心に描かれるのだと、他にどんなに魅力的なキャラクターが登場してもそれを覚悟した。本作はそんな作品だった。勝気でボーイッシュな青葉が男と女の違いを痛感する経験を重ね、異性を意識しだし、亡くなった若葉のことを思いやりながら恋に落ちていく様が爽やかに描かれている。

ただ、恋のライバルキャラとして途中から登場したいとこの男の子や死んだ若葉にそっくりな蕎麦屋の娘などに関するエピソードを魅力的に盛り上げるだけ盛り上げておいて最後までまとめきれておらず、扱いをぞんざいにして強引に舞台から退場させてしまっているなど、キャラクターの扱いに対する雑っぽさが物語を曇らせてしまっている面もあり、作品にハマるほどにお約束の予定調和(カップリング)を素直に喜べなくなってしまうところも。

ブログ内検索

amazon

PR