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読んで遊んで沈んだ記憶

主に日記です。

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40minutes (映画)

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明晰な頭脳を備えたジョンフンは、ある日体育の授業中にライバル関係だったテギュが無惨に死んでいるのを発見する。事件の状況、目撃者、動機などを考えると、唯一の容疑者として追いつめられるしかない状況に置かれたジョンフン。偶然、教室に立ち寄り死体の前で慌てるジョンフンを発見するダジョン。推理マニアの彼女はジョンフンを信じて真犯人を探そうと提案するが…。

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2009年の韓国映画。
学園ミステリーサスペンス。
主人公ジョンフンはテストの成績が自慢の優等生。ある日、彼は、ライバル関係にあったテギュが死んでいるのを発見し、お約束のように凶器や死体に触れて血糊がべったりとつき、このままでは自分が疑われるとうろたえる。そこにカーテン魔女とあだ名をつけられていた、日本で云えば貞子のような地味な女の子テギュが救いの手を差し伸べる。推理能力に優れた彼女は徐々に犯人を追い詰めていく。

限られた時間と校舎という空間の設定による緊迫感は弱く、ミステリーとしては大したものではなかったが、普段地味で馬鹿にされていたヒロインが秘められた能力を開花させ、ジョンフンと良い関係になっていくにつれて、日本のサブカルでいえばメガネを外したら実は美少女だったの如く、見た目も洗練されていく青春ドラマは、すごくベタで古臭いんだけど、懐かしさを感じさせる韓国っぽい良さがあった。

ビジュアル的にも、男の眉毛がすごく太かったりして、日本のティーン向けドラマにはなかなかない素朴さがあって、それを堂々と胸を張り、時に凛々しく、時にキュートに見せる、逞しさが伝わってくる作品だった。

ハッピーエンドのできるまで (映画)

ハッピーエンドのできるまで [DVD]ハッピーエンドのできるまで [DVD]

恋愛小説のような恋をしたい!
敏腕女性編集長の夢見るは、仕事か?結婚か?アラフォー世代の女性の生き方!
結婚をあきらめたキャリア・ウーマン。でも、子供は欲しい!
センセーショナルに復活!トレイシー・ローズ&シェリリン・フェン主演!

(引用 amazon ハッピーエンドのできるまで [DVD]


2006年のアメリカ映画。
主人公のアラフォーのキャリアウーマン(編集長)は、男は嫌いだが子どもが欲しいという想いを募らせていた。やがて、彼女は女たらしの新人作家に出会い、本を出版させてやる代わりに彼の精子をもらう取引をする。

彼の子どもを授かった主人公は何年かシングルマザーをするが、子どもという絆を通して、彼と心が通じ合っていくというお話。
リベでフェミなのかと思ったら、母性を重視した家族主義的な価値観を重視させた「幸せ」をつかむというオチになっているが、性別が逆だったら完全なハラスメントだろうという程の女性主人公の強引なアプローチが幸せを掴むという無茶苦茶なプロットは、そうでもしないと本作のターゲットにされている独身女性の「幸せ」への打開策はないとしているのか、そうしないと共感を誘えないと考えたのか。ハッピーエンドとはそれでいいのかなどという思いもした。

男の強引なアプローチを美化した作品が数多とあるなかで、こういうのがあってもいいのかもしれないが。

少女霊 14歳の魂 (映画)

少女霊 [DVD]少女霊 [DVD]

★U15伝説のアイドル、入江紗綾主演の衝撃のホラー!!
★小学校5年生でイメージビデオデビュー!
秋葉原のイベントでは異例の観客動員数を記録した、伝説のアイドル
「紗綾」と高井みほ、岡田留奈、井口梨央のU15トップアイドルが
勢ぞろいのリアルホラーがついに登場!!

(引用 amazon 少女霊 [DVD]


2006年の日本映画。
中学生の男女グループが夏休みに訪れた田舎で、白い家に住む少女と出会い、彼女から近辺に古くから伝わる神隠しの話を聞き、それに巻き込まれていくホラー。

まだまだ幼さを残す男子とU-15のトップアイドルとやらが演じる大人びた女子で男女の発育差を如実に表した上で仄かな恋心とまだ友だち(子ども)でいたいというジレンマを描く淡さが、ビジュアル的には等身大の中学生を映しているようで面白かった。

主演は入江紗綾だが、主演というほど出番はなく、彼女がウリの豊満なボディを披露しているシーンもない。おっぱい要員として体を張っていたのも演技を頑張って目立っていたのも高井みほだった。

ホラーとしての恐怖も怪奇物としての話の作りもいまいちだったが、中学生日記のノリで楽しむのが正解なのだろう。

ブタがいた教室 (映画)

ブタがいた教室 (通常版) [DVD]ブタがいた教室 (通常版) [DVD]

4月、6年2組の新任教師の星はこどもたちに「先生はこのブタを育てて、最後にはみんなで食べようと思います。」と提案。6年2組は騒然となる。ブタにPちゃんと名づけ、校庭に小屋をつくり、交代しながらえさやりから掃除、糞尿の始末まで生まれて初めての作業に戸惑う子どもたちであったが、やがてPちゃんに家畜としてではなくペットとしての愛着を抱くようになっていた。卒業の時は迫り、星はPちゃんをどうするかみんなで話し合って決めてほしいと提案。クラスの意見は「食べる」「食べない」に二分されてしまう。

(引用 Wikipedia ブタがいた教室


2008年の日本映画。
小学6年のあるクラスの担任を受け持つことになった新任教師が命の大切さを子どもたちに教えるため、クラスでブタを育てて最後に食べようという提案をする。

畜産業者も自分が手塩にかけて育てた家畜には思い入れがあるようだし、稲作を体験させるのは教育的で、畜産の体験は教育的ではないのかという考えもあるが、意図的に愛玩動物として育てさせたブタを、教育の名の下に、食べるかどうかで子どもたちを大いに悩ませるというプロットには違和感を覚えた。

まず、子どもたちがブタに愛着を抱き、食べるかどうかを悩むことは明らかだった。しかし、教師はその悩みに対して「答え」を持たずにいた。あえて目線を子どもと同じ高さに合わせているのではなく、子どもと一緒に悩み、答えを必死に模索するしかないというお粗末さが若さと情熱であり、良い教育として美化されているのと、ブタを食べるかどうかにおける議論が、子どもがピュアで良い子であることが前提にされた教室の正義のぶつけあいでしかないところが怖かった。

この映画から学ぶべきところがあるとすれば、それは命の大切さではなく、教室における意見というものは、正義が伴われた発言しか許されないという皮肉と多様性の否定であり、だからこそ、教育には常に批判的であるべきということと、作品に描かれなかった面従腹背の処世術、ブタの世話なんか面倒だし、食べる食べないの議論に興味がないという暗闇の匿名空間に追いやられた感情を推し量ることだろう。

殉霊鬼 (映画)

殉霊鬼 [DVD]殉霊鬼 [DVD]

ゲームのように人を殺していく殺人鬼の恐怖を描いたホラー。合コン旅行で貸し別荘へやって来た6人の男女。近辺で殺人事件が起こっているとの情報を気にも留めず、旅行を楽しんでいた彼らだったが、噂の殺人鬼は警察に成り済まして着実に近づいていた。

(引用 amazon 殉霊鬼 [DVD]


1999年の日本映画。
13日の金曜日などの昔のアメリカのB級スプラッターホラーをそのまま真似して作ったような、ドラッグとセックスに溺れる軽薄な若者達が殺人鬼に殺されていく古めかしさのある作品になっている。

ストーリーも演出も見どころは少なく、退屈な出来だったが、日本でここまでベタにアメリカB級ホラーの真似をしているのは珍しいのかもしれないという点と愚かな若者は殺されて当然ではなく、殺人鬼が警察官に設定されており、公権力によって若者は殺され、若者は憂さを晴らすしかできないという社会批判的な側面を持っているところは面白かった。

それと、後に加藤浩次の妻となる緒沢凛、クリーム系アイドルとしてブレイクしていた相川みさお、今でも伝説のAV女優としてファンに愛され続けている川島和津実というキャスティングは、99年の当時のマニアの目線で見るととても興味を惹かれるようなものになっており、相川みさおと川島和津実が共演している映画というだけで個人的には驚きと感動を覚えた。

本作で、川島和津実は控えめながらもAV女優らしく濡れ場に挑んでいる。逆に、相川みさおはお色気シーンはほとんどなかった。

パール・ハーバー (映画)

パール・ハーバー 特別版 [DVD]パール・ハーバー 特別版 [DVD]

アメリカ陸軍航空隊の戦闘機パイロット、レイフとダニーは深い絆で結ばれた親友同士であった。幼い頃から兄弟同然に育ち、いつも一緒だった。やがてレイフは美しい看護婦のイヴリンと出会い、恋に落ちる。 しかし、レイフは理想と義憤を抱いてヨーロッパ戦線に参加し、イギリスのイーグル飛行中隊の一員としてドイツ空軍と激しい戦闘を繰り広げる。
その頃、ダニーとイヴリンはハワイのパール・ハーバーに転属となる。だがその直後、二人に届けられたのはレイフの戦死の知らせだった。悲しみに沈むダニーとイヴリンはお互いを慰めあううちにやがて深い関係になってしまう。実は生き延びていたレイフはイヴリンへの想いを励みに苦労の末にアメリカへと帰国するが、二人が恋仲になっていることを知って愕然とする。
イヴリンを巡って対立するレイフとダニーであったが、そんな1941年12月7日の朝、真珠湾攻撃のためにハワイ北西沖へと到着した大日本帝国海軍の空母機動部隊の攻撃隊が平穏なパール・ハーバーを目指して飛び立っていたのだった…

(引用 Wikipedia パール・ハーバー


2001年のアメリカ映画。
日本軍による真珠湾攻撃に対する被害者としてのアメリカをテーマに作成された戦争と恋愛のドラマ。

本作に対しては日本が悪く描かれているとして日本国内では評判がよくないということらしいのだが、実際に観てみるとそれほどでもなく、ハリウッド映画らしいアメリカ主義の勧善懲悪の流れの中で、いつもは中東やロシア(ソ連)に設定されているわかりやすい悪役が今回は日本に設定されているだけという感じだった。

ただ、作品として、映像的迫力はあったものの、ストーリーは冗長で退屈なので、その点で自分も楽しめなかった。名も無き一人一人の兵士に壮大な人生ドラマがあり、当たり前のようなアメリカの若者としての生活であり、恋愛がある、という背景を細かく描写している、その青春群像劇としての恋愛劇にどれだけハマれるかのものになっている。

男二人の間で揺れ動く一人の女。女がはじめ付き合っていた男は女のことよりも英雄になることを選び、危険な戦地に赴く。やがて、女は彼が戦死したとの報せを受け、その近くにいた男の友人と体の関係を持つ。しかし、男は実は死んでおらず、女の前に生還する。
そこのあたりのやりとりをメインに描かれている。感情をぶつけあう修羅場も思ったほど盛り上がりを見せず、特に秀でた内容ではないものの、一見すると貞節の無さそうな軽はずみに見える女の揺れ動き方が、戦争に翻弄される女性であり若者という存在を象徴しており、作品から、彼女(女性と個人)を責めないであげてくださいね、というメッセージが発せられているところは面白かった。
この優しいメッセージが、誰も悪くないなら何を責めればいいんだという行き場のない感情の矛先をナチスドイツと大日本帝国に向かうように導いた時、自国の正義というものの残酷さを修飾していたところが滑稽でアメリカ(映画)らしいなと思った。

らせん (映画)

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1998年の日本映画。
リングと同時公開されていた作品。後にリング2によってなかったことにされてしまうが、この『らせん』も一応リングの続編になっている。むしろ、原作により近いという意味ではこのらせんの方が続編としてしっくりくる内容ではある。
ただ、ホラー映画というよりも突拍子のないSF的な作りになっており、貞子の思惑と人間臭さをオープンにさせた上での哲学的な問いがメインになっているので、不気味さと呪いのビデオにあった迫り来る死に対しての恐怖はほとんどなかった。

佐藤浩市演じる主人公は、海の事故で息子を亡くしたことが心理に大きく影を落とした設定になっており、そこにリングの主要登場人物が絡み、主人公の心の動きを追いながらドラマが構成されている。
息子への執着という点で、リングの浅川と高山竜司と本作主人公は重ねられており、そこから高山と主人公、二人の親としての考え方の違いを主題として浮き彫りにさせながら、貞子の協力者になるまでの過程が綴られている。
貞子によって支配される世界であっても、息子を生き返らせてまた一緒に過ごしたいと切望する主人公と、自分の忌まわしい遺伝子をこんな世界に残すような残酷なことはできないという高山。貞子の増殖に対する思惑に重なるのは主人公の方だろうか。
その貞子に主人公は助けられ、希望を与えられた存在になっている。
結果的に世界が大きく変わろうとすること、息子(子ども)のためになら世界をも売り渡してしまう親の像について、皮肉的に描かれている。

ホラーの元凶とはまた違う意味で貞子が狂言回し的な存在なのは面白かったので、こういう路線で作られた、映画としてオリジナルのリング(らせん)シリーズがあってもいいのではないかと思った。リング0なんかはそれに近いのかもしれないが。

ピザボーイ 史上最凶のご注文 (映画)

ピザボーイ 史上最凶のご注文 [DVD]ピザボーイ 史上最凶のご注文 [DVD]

ニック(ジェシー・アイゼンバーグ)はいつも30分という配達時間を守れないしがないピザ屋の店員。親友のインド人チェット(アジズ・アンサリ)とつるみ、怠惰な生活を送っていた。
時同じくしてこれまたどうしようもない生活を送っている二人の若者ドウェイン(ダニー・マクブライド)とトラヴィス(ニック・スウォードソン)。
二人は父親を殺す、殺し屋への報酬10万ドルを他人に強盗させるため、ゴリラと猿の覆面をしてニックを拉致し、9時間時限式爆弾を固定してしまう。
窮地に陥ったニックはチェットと即席強盗タッグを結成! おもちゃのモデルガンと覆面と共に、この無謀な銀行強盗は成功するのか!?

(引用 amazon ピザボーイ 史上最凶のご注文 [DVD]


2011年のアメリカ映画。
ピザ屋の配達員をしているが時間にルーズで配達時間を守れない主人公ニックとその友人チェット、元軍人を父親に持ち、厳しく接せられながらも怠惰な生活を送る男ドウェインとその友人トラヴィス。二組の若者コンビが織り成す軽妙なコメディ。
財産目的で父親殺害を計画するドウェインは、殺し屋を雇う金を工面するために、ピザ屋の配達員としてやってきたニックに時限式爆弾を固定させ、銀行強盗をするように脅す。

下ネタやブラックユーモアを織り交ぜた下品だけど機知に富んだ会話がなかなか楽しめる。
娯楽映画としては人物間のやり取り以外に見所はあまりないのだが、構図として、一連の銀行強盗の話の流れには、底辺に生きるアメリカの若者たちがまともな生活をするために、一攫千金による人生の大逆転を狙い、他人を利用し、法に背いた行為に突っ走る悲哀と愚かさと、それを撥ね除けるアメリカ(銀行)の強固な監視社会の厳しさと無慈悲があり、結局、弱者同士が傷つけあうだけの結果に終わってしまっているところまで、社会批判的に、しっかりユーモラスに描かれているところは面白かった。

地獄甲子園 (映画)

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2002年の日本映画。
漫☆画太郎の漫画『地獄甲子園』を映画化した作品。

残念ながら出来はいいとはいえず、原作にあったような突き抜けたパワーとセンスが鳴りを潜め、原作をただなぞっただけの駄目なリメイクというだけでなく、「馬鹿であること」とその素晴らしさをベタにアピールしたありきたりな青春映画になってしまっていたと感じた。

原作では有耶無耶にされたか、非業の死を遂げた星道高校野球部の面々。
野球十兵衛を主人公に、メガネ、ゴリラなどが本作では力を合わせて外道高校にリベンジをする展開が付け加えられている。
オリジナルのパートは、作中でも示唆されているが、少年ジャンプ的な王道の「努力・友情・勝利」をキーワードに製作されていた。

映画化にあたって、原作者の漫☆画太郎も脚本作業に協力したとのことらしく、漫画のハチャメチャでナンセンスな展開から映画として筋道だったストーリーに変更された内容は、ファンなら原作者はあれをこういう展開で作りたかったのかな等と想像しながら楽しむ余地はある。

レッド・ブロンクス (映画)

レッド・ブロンクス [DVD]レッド・ブロンクス [DVD]

香港の刑事クーンはブロンクスの叔父ビルの結婚式に訪れた。叔父は経営しているスーパーを売りに出し、イレインという女性に買い取られた。
クーンは叔父の新婚旅行中、叔父の住んでいるアパートを借りることになった。しかし、そのアパートやスーパーの周辺には暴走族が徘徊していた。
そんなある日、クーンがスーパーで叔父とイレインと店の事などのことで話していたとき、店内に周辺を徘徊している暴走族の数人が現れ、万引きをする。それを注意した店員が殴られるのを見たクーンは、その者たちを撃退。しかし、そのことからクーンはその暴走族に目を付けられることになる。
ある日の夜、クーンはその暴走族に出くわし、重傷を負う。

(引用 Wikipedia レッド・ブロンクス


1995年の香港とカナダの映画。
ニューヨークのブロンクスを舞台にしているがロケはカナダのバンクーバーで行われたとのこと。
アメリカでジャッキー・チェンブームを巻き起こすことに成功した大ヒット作。
ありがちなクライムアクションとしての話の流れに、見慣れたジャッキーの動きと演出だが、ジャッキーのバイタリティと疾走感溢れるアクションはやはり見応え抜群。

中国人(黄色人種)を異邦人のヒーロー、白人(男性)そのものを露骨に悪役と設定することで、アメリカに対して挑戦的な作りになっているのは面白かった。
ハリウッド進出を意識して製作されたとのことだが、確かに、ジャッキー風ハリウッド映画という見方もできる。

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